2017年12月15日金曜日

リサーチ・ノート①(おすみ)

【スペイン留学時の経験】

私は、昨年の夏休みに1か月スペインに短期留学をした。その時、日本とは違うスペインの接触文化に触れることができたのでその体験についてまとめる。

スペインは日本に比べると非常に人と接触することが多かった。例えば、写真を撮るときに肩を組んだり背中に腕をまわしたりというポーズをとったし、ホストマザーは挨拶の時や喜びを表現する時には力強いハグや、頬へのキスをしてくれた。日本では基本的に人と接触することは日常生活ではほとんどないのが一般的ではないだろうか。そのため、ホストファミリーと初めて会った瞬間にハグとキスをされたのは少し衝撃的だった
私の場合は、最初にそのような挨拶をされたことで「ここでは人との接触が多い文化なんだ」と無意識的にでも感じることができたためその後の生活で肩を組んだりされたときも特に違和感や不快感は抱かなかった。やはり、初めて会った時の印象や言動というのは人間関係の形成において非常に重要になってくると感じた。

このような接触文化には適応できたが、最後まで慣れなかったスペインの習慣は「自室のドアを開けておく」というものだった。スペインでは、寝ている時以外は部屋のドアを閉め切らずに少しあけていた。ドアを完全に閉め切っていたら「眠っている」と捉えられるようだった。また、国によっては「話しかけないで」という強いメッセージを発してしまう場合もあるという話も聞いたことがある。しかし、日本ではむしろ「ドアをきちんと閉めなさい」と言われたこともあるし、ドアを少し開けておくとなんだか落ち着かないような気分になり個人的には最後まで慣れなかった。

今回述べたような日常生活における習慣の違いなどを体験できたことは、留学に行ってよかったと感じる部分である。私がスペインで感じたように、日本に来た外国人の方々も日本の生活のささいな部分に違和感を感じる場面は多々あるのだろう。そのような違和感を想像し、サポートしてあげることで日本に来た外国人の方々のストレスは大幅に軽減できるのではないだろうか。

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